ブロックチェーンとは何か? – 仮想通貨だけではない、潜在市場規模67兆円の革新技術のカラクリ –

ブロックチェーンとは何だ?

ブロックチェーン=仮想通貨、ではない

ブロックチェーンが注目されている理由

最近、新聞やニュースでよく耳にするブロックチェーンですが、いったいなぜこんなに騒がれているのでしょうか?
ブロックチェーンが仮想通貨に利用されていた技術であるということは、多くの方が知っているかと思います。

「仮想通貨の価格が高騰していたのは昔のことで、大規模な盗難事件があって以来、仮想通貨の人気は下火になったのでは??」 
と考えられている方もいるかもしれません。

事実、仮想通貨の人気は落ちてきており、 ピークの時は100万円を超えていたビットコインの価格は2019年2月14日現在、40万円を下回っています。

ところが昨今、ブロックチェーンに関する記事が多くのメディアで取り上げられ始めています。 どうやら仮想通貨ではなく、仮想通貨に利用されていた技術である”ブロックチェーン”が注目されているようなのです。

国内外のブロックチェーン市場は急拡大する

ブロックチェーン市場は年率73.2%で拡大–サプライチェーン導入が鍵に – ZDNet Japan

ブロックチェーン市場は年率73.2%で拡大–サプライチェーン導入が鍵に – ZDNet Japan

ブロックチェーンがなぜ最近こんなに騒がれているかということですが、まずは上の図を見てください。
IT専門調査会社であるIDC Japanによると


世界のブロックチェーン関連支出額は、2018年の15億ドルから2022年には117億ドルへと順調に成長する

といいます。国内で見ても、2018年の49億円から2022年に545億円へと急速に拡大すると言われます。また、経済産業省によると、ブロックチェーンの潜在市場規模は67兆円にものぼる、といいます。
いったいなぜ、ブロックチェーン市場はここまで急拡大するといわれているのでしょうか?

ブロックチェーン、市場規模67兆円

ブロックチェーンによって、非中央集権型の社会が実現する

集中型の記録管理と分散型の記録管理

近年、一部の専門家の間で、「ブロックチェーンによって、非中央集権型の社会が実現する」といわれるようになりました。 ブロックチェーンを活用すると、非中央集権型のサービスが提供可能になるというのです。

非中央集権型のサービスとは、管理者・運営者がいないサービスのことです。 多くの人にとって身近な、カーシェアリングを例にとって考えてみます。

非中央集権型のブロックチェーン

ブロックチェーンによって実現する未来

現在のカーシェアリングサービスでは、タイムズ24がタイムズカープラス、DeNAがAnycaを運営しています。 タイムズカープラスの場合は車もタイムズ24が所有しており、Anycaの場合は車は個人が所有していますが、サービスの管理と運営はDeNAが行なっています。

ブロックチェーンを活用することによって、サービスの管理と運営をする主体がいなくても、個人間でカーシェアをすることができるようになるといわれています。 ブロックチェーン上の情報が事実であると信頼できるため、サービスの管理者が不在でも安全に取引・契約を行うことが可能になるのです。ブロックチェーン上の情報が事実であると信頼できるため、サービスの管理者が不在でも安全に取引・契約を行うことが可能になるのです。

ブロックチェーンで描く未来

サイクルシェアリング、ライドシェアリング、採用や恋愛などに関するマッチングサービスなども管理者が不在で実現するというのです。

さらには国家が管理していた、お金や個人情報などに関するサービスも管理者不在で運営できるようになるといわれます。 Bitcoinなどの暗号通貨は、管理者が不在で運営されている通貨です。企業組織についてはすでに、管理者、すなわち経営者が不在で運営されている事例があります。

ブロックチェーンによって実現された、経営者不在の組織をDAO(Decentralized Autonomous Organization)と呼びます。以上のように、ブロックチェーンによって、管理者がいなくてもサービスが管理・運営される社会が非中央集権型の社会です。
では、ブロックチェーンのどのような仕組みによって非中央集権型のサービスが提供可能になるのでしょうか?

ブロックチェーンを10分で理解するための資料

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは

そもそもブロックチェーンとはどのようなものなのでしょうか?

ブロックチェーンとは特殊な記録帳

ブロックチェーンとは、一言でいうと記録帳です。
ブロックチェーンには、商品・通貨などの取引情報や個人情報を記録します。

特殊な記録帳のブロックチェーン

ブロックチェーンという名前の由来

ブロックチェーンでは、記録した情報の束を一つのブロックとしてまとめて処理します。 情報の束であるブロックがいくつも連結してチェーンのようにつながっているから、ブロックチェーンという名前になったのだといいます。
では、記録帳であるブロックチェーン上には、誰が情報を書き込むのでしょうか?

情報の束のブロックがいくつも連結したブロックチェーン

ブロックチェーンは誰もが情報を書き込める記録帳

商品・通貨などの取引情報を記録するのは、システムの運営者や銀行などの一部の人たちが行ってきました。ブロックチェーン上には、簡単なアカウントだけ発行すれば、誰もが記録をすることができます。
とはいえ、誰もがブロックチェーン 上に情報を書き込めるのであれば、誤った情報が記録されてしまわないのでしょうか?

誰もがブロックチェーン上に情報を書き込可能

ブロックチェーン 上の情報は、みんなに監視されている

記録帳であるブロックチェーンに書き込まれる情報について、正しいものであるかどうか、常にみんなが見張っています。 書き込まれた情報が正しいものであると承認された場合のみ、記録されるという仕組みです。記録帳の一ページ、つまりブロックチェーンの一つのブロックごとに情報の承認作業が行われます。
一度書き込まれた情報についても、あとで書き換えられないかどうかチェックされ続けます。 このためブロックチェーン 上に記録された情報は、永久に改ざんされることがありません。

ブロックごとに情報の承認作業を実施

ここまでの内容をまとめると、ブロックチェーンとは「誰もが書き込め、みんなで監視し、改ざんができない記録帳」であるということができます。話を戻して、ブロックチェーンのカーシェアリングサービスへの応用の仕組みを考えてみます。


ブロックチェーンの仕組み 〜初心者のためのわかりやすい解説〜

ブロックチェーンのカーシェアリングサービスへの応用

個人間で自動車の取引が行われた時、第三者に取引の内容がチェックされ『xx月xx日にAさんからBさんに対して車が貸し出された。』という記録がブロックチェーン上に残されます。

スマートコントラクト

取引記録が確実に残されるため、仲介する企業が取引の事実確認をする必要がなくなります。また、ブロックチェーン上の情報は第三者から監視されているため、不正な取引も防止されることになります。さらには、ブロックチェーン上に記録された情報は書き換えられないため、取引履歴の改ざんもできません。
よって、企業などが貸し手と借り手を仲介する必要がなくなります。

非中央集権型のサービスをもたらすブロックチェーンは、今後社会に大きなインパクトを与えることが予測されます。 私たちは、ブロックチェーンについて学び、できれば実際にプログラムを触りながら、活用していくことが重要なのではないでしょうか。