現在台頭するPHPフレームワークと、そのひとつ「BEAR.Sunday」日本人開発者・郡山氏が語るエンジニアの心得

サイオステクノロジー社のブログにて、2018年4月28日に開催された「BEAR.Sunday」のMeetupの様子が紹介されています。

そもそも「BEAR.Sunday」とは、PHPフレームワークのひとつ。

現在PHPでは、多くのフレームワークが台頭しており、代表的なものには「CakePHP」「Symfony」「CodeIgniter」「Phalcon」「Laravel」などがあります。

それぞれの特徴をあげると、まず「CakePHP」は最も有名なPHPフレームワークです。コード生成の足場作り機能のおかげで、プロトタイプを素早く構築するのに最適です。

代表的なPHPフレームワーク

Symfony

「Symfony」は、「Mojavi」というMVCモデルの開祖のようなフレームワークから派生しており、構造がしっかりしています。しかしその分速度が遅くなるため、大規模システムに適しています。

CodeIgniter

「CodeIgniter」は、軽量で規約もゆるくシンプルなフレームワークです。軽めのアプリケーションからある程度の規模まで対応できますが、ライセンス関係の問題が発生し、かわりに共通点の多い「Laravel」のシェアが伸びています。

Phalcon

「Phalcon」は、他のPHPフレームワークを上回る実行速度がウリのフレームワークです。とてもシンプルな構造ゆえ、プログラマー自身で書く必要のある部分も多いですが、フォーラムがとても親切で使いやすいです。

Laravel

「Laravel」は、現在急速にシェアを伸ばしているフレームワークです。コードが書きやすく、直ぐに書き始められることに加えて、しっかりとした構造も併せもちます。また、サポーターによるライブラリが豊富にあるのもメリットです。

BEAR.Sunday

今回のMeetupのテーマである「BEAR.Sunday」は、日本人の郡山昭仁氏が開発した、Restful APIの開発を容易にするフレームワークで、次の3つの考え方で構成されています。

  1. 「情報の操作にHTTPメソッドを使う」「ステートレスなクライアント/サーバプロトコルである」「全ての情報はURIで表現する」「XML、JSONのいずれか、またはその両方を転送する」というRestful API4原則に準拠している。
  2. インスタンス作成の際に、プログラム同士の結びつきを弱くするため、記述を1箇所に集める。
  3. メソッドの前と後で行われる認証処理やロギングなどの定型的な処理を自動化する。

今回のMeetupでは郡山氏のセッションも設けられ、OSI基本参照モデルを例にエンジニアとしてのあるべきモデルを語られたとのこと。ベースとして「健康面の維持」があり、その上に「思考態度」、「創意工夫」、「技術力」、「実践」が積み重なっているのが理想だそうです。

特に、「実践」ばかりではなく「創意工夫」をもって技術に取り組むことが重要であると、郡山氏は語られたそうです。

この考えに呼応するかのごとく、ライトニングトークでは、発表者各自が自身の「創意工夫」を披露され、これに対して活発に意見を交流しあう、大変有意義なMeetupになったようです。

API時代の変革にいち早く対応できるフレームワーク「BEAR.Sunday」のMeetupに参加してきました – SIOS Tech. Lab

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