TogetterなどTwitter連携サービスで突如API凍結 Twitterの見解に開発者は不信感

2017年11月から12月にかけて、Twitter連携サービスでの、APIや開発者アカウントの凍結が続いています。

ツイートまとめサービスで人気を博している「Togetter」のAPIや開発者アカウントを始めとして、Mastodonの大型インスタンス「mstdn.jp」の開発者アカウント、Twitterと連携した質問受け付けサービス「Peing」のAPI、モナコインをTwitterのユーザー同士で送りあうことができるサービス「tipmona」のAPIなどが凍結されました。

Twitter Japanからの見解によると、今回の一斉凍結について、最近TwitterのAPIポリシーに違反したサービスがみつかったり、改めてAPI利用したサービス全般を見直した結果、ポリシーに適合しているか、ポリシーに違反しているサービスについてはAPIや開発者アカウントを凍結した、と話しています。

mstdn.jp開発者の「ぬるかる」さんは、APIキーの複数取得についてTwitterから指摘されたことをうけ、APIキーを1つだけ残し残り全てを削除するなどの対応をTwitterに説明したところ、凍結を解除されたとのこと。

PeingやtipmonaのAPIについても、2017年12月20日現在は凍結解除されています。

TogetterのAPI及び開発者「yositosi」さんのアカウントについても、ぬるかるさんと同じく、主にAPIキーの複数取得についてTwitter側から指摘されたとのことですが、TogetterとTogetter海外版「Chirpstory」以外のAPIキーを削除し、凍結の解除申請を出しても、2017年12月18日時点でまだレスポンスはなく、復旧のめどは立っていないようです。

同じくTogetter開発者のアオヤマミントさんは、TogetterがTwitterのAPIに極端な負荷を与えるようなものでもなく、不正やポリシー違反に当たる行為はなかったはず、との見解を示した上で、今回Twtterの対応に不信感を募らせた旨を吐露しています。

こうした流れをうけて、開発者の「Twitterが好き」という気持ちで生み出されてきた様々なサービスが縮小傾向をたどらないよう、Twitterは今後の対応を検討していくことが望まれます。

アオヤマさん自身の個人アカウントも、同じ理由で14日に凍結されたといい、Twitterの対応に疑問を持っている。「ポリシー違反か否かにかかわらず、事前に警告なしにペナルティを実行したことと、アプリではなくアカウントを含めて凍結を行ったことについては納得できない」とアオヤマさんは不信感を募らせる。

「Twitterというサービスが好きで、開発者として活動してきた部分が大きいので、これからも応援したい気持ちはもちろんあるが、今回の対応を踏まえると『普段使っているアカウントでは安心してアプリケーション開発(登録)できないのではないか』という不信も生むことになりかねないし、開発者の活動の萎縮につながるのでは」(アオヤマさん)

Twitter、「APIポリシー違反」一斉取り締まり Togetterもログイン不可に アプリ開発者に不信感広がる – ITmedia NEWS

2017年12月21日追記:晴れてTogetterも凍結解除されたようです。

Togetter凍結から凍結解除までの経緯と原因をまとめました – Togetter