動画ストリーミングサイトにライブチャットAPIを提供する中国のスタートアップ「Agora.io」が、米中の大手ベンチャーキャピタルから7,000万ドルの資金調達を実施しました。
Agoraは、中国の大手総合家電メーカーであるシャオミやモバイルSNSプラットフォーム大手のMomoの動画ストリーミングサイトにチャット機能を提供しています。
Agoraのサービスのユーザーは、APIを使って自分のアプリケーションに音声やビデオ、そしてグループによる通話機能を実装することができます。
今回の資金調達でAgora.ioの累計資金調達額は1億2500万ドルに達したようです。
AgoraのCEO、Tony Zhaoは、中国の動画ストリーミングアプリ「YY(観衆時代)」のCTOを務めた経歴があり、ウェブ会議システムWebExの創業にも関わっていました。
中国ではライブ動画市場が非常に盛り上がっており、今回の資金調達によってライブチャットのテクノロジーを増強させることが狙いだと言います。
現在、Agoraは、200ヶ所のデータセンターを構え、月あたりの通信処理時間は100億分にも達しています。
ライブ動画市場に参入する企業が、自社で一から通話などの機能を作るのではなく、Agora APIのような外部サービスの機能を利用するようになってきていることが読み取れるかと思います。
中国でも、積極的に外部のAPIを自社のサービスに活用していく動きが活発になってきています。
日本企業や開発者もこの流れに取り残されないように、積極的に自社のAPIを公開したり、外部のAPIを活用していくことが重要ではないでしょうか。
APIbankには、コミュニケーションサービスのAPIも多数掲載されています。
まずは、APIbankで自社に利用できそうなAPIを探してみるのもいいかもしれません。
シャオミも出資、中国の「ライブ動画ブーム」を支えるAPI企業 – Forbes Japan
クラウド通信のためのAPIを提供するAgoraがシリーズCで$70Mを調達、Twilioに負けない強みとは? – TechCrunch