GitHubは2018年5月11日に、継続的インテグレーション(CI)を実現するためのツールとのより精緻な連携を可能にする「Checks API」を公開しました。
従来はインテグレーションを実施した場合、GitHubのインターフェースではビルドの成功、もしくは失敗ステータスのみ確認できていました。
一方、Checks APIを利用することで、詳細なステータスの確認や、ビルドプロセスの再実行ができ、継続的インテグレーション、lint、受け入れテストのための環境構築が可能となります。
ビルドステータスの確認はPull Requestにある「Checks」タブから、詳細についてはPull Requestの該当コードの横に表示されます。
Checks APIのパブリックベータ版との連携が確認できているのは次のアプリです。
- Microsoft Visual Studio App Center
- Travis CI
また、CircleCIとChecks APIの連携は現在開発中で近日中にリリースされる予定であり、MicrosoftはAdaptive Cardsを利用してGitHubとMicrosoft Outlookも統合する予定です。
現在はGitHub REST APIのみの対応となりますが、近々GraphQLにも対応するそうです。
GitHubが「Checks API」を公開した背景には、前年比で50%を超えるビルドステータスを受信していることにあるそうです。
近年主流となったアジャイル型の開発方式には、詳細なビルドステータスの把握が不可欠であり、このニーズに応えるため同APIの公開にふみきったと、GitHubブログでは語られています。
サード・パーティCIツールとのより深い連携を実現する新機能「Checks API」のパブリックベータ版を公開 | The GitHub Blog