Twitter、「User Streams」「Site Streams」などの古いAPIを廃止 より良い顧客エンゲージメント体験の提供を優先した結果

Twitterは米国時間8月16日に、古くなったAPIやエンドポイントの廃止を行いました。Twitter社の製品担当ディレクター、ロブ・ジョンソン氏が、このことについて公式ブログ及び自身のTwitterアカウントで説明しています。

廃止の対象となったのは、次のAPIやエンドポイントです。

  • User Streams
  • Site Streams
  • GET direct_messages
  • GET direct_messages/sent
  • GET direct_messages/show
  • POST direct_messages/destroy

今回廃止された2つのAPIに関しては2017年12月に発表があり、同時に、廃止されたAPIに代わる「Account Activity」も公開されています。

しかしAccount Activityでは、User Streamsを始めとする今回廃止されたAPIの機能を完全に置き換えるのが難しいというのが現状です。

例えば、「Tweetbot」や「SobaCha」といったサードパーティー製クライアントアプリは、機能をダウングレードせざるを得なくなってしまいました。

今回の廃止に関して、ジョンソン氏は従業員宛の書簡で次のように語っています。

User StreamsとSite Streamsは9年以上もβ版として提供してきており、既にサポートしていない技術で成り立っている。

(中略)

今日のわれわれにとって、Twitter内の開発者の1%も使っていないこれらのAPIに完全に置き換わる新しいサービスの構築のためにリソースを使うのは現実的ではない。

つまり、今回の廃止の影響でダウングレードしなければならないサードパーティアプリが存在することは把握しているとのこと。

一方で、ブックマーク機能など、Twitterを使ったより良い顧客エンゲージメント体験をユーザーに提供したいとの意向もあるそうです。

そこで、技術的および事業上の制約から後者を優先し、今回対象となったAPIの廃止が決定されたそうです。

Twitter、「レガシーAPI終了は無視できない技術上・事業上制約の結果」 – ITmedia NEWS