日本有数のインターネット広告企業セプテーニ社は、Facebookの広告において新しい広告運用手法「Conversion Lift Based Optimization」を構築しました。
「Conversion Lift Based Optimization」には、Facebook広告の公式APIパートナーのみ使用可能な「Lift API」が活用されています。
Facebook広告においては、広告効果を正確に評価するためにクリックスルーコンバージョン、ビュースルーコンバージョンという二つの指標を測定することが重要と言われています。
クリックスルーコンバージョンとは、ユーザーが表示された広告を何回クリックしたかを示す指標です。
ビュースルーコンバージョンとは、広告が表示された際にクリックしなかったユーザーが、別ルートで広告にたどり着き、クリックした回数を示す指標です。
広告接触直後にはクリックしなかったユーザーが、広告の内容を思い出して検索し、広告をクリックするようになった回数なども広告効果を測定する上では重要になるかと思います。
従来は、Facebook広告のビュースルーコンバージョンを測定するためにはコンバージョンリフト調査と呼ばれる評価方法を実施する必要がありました。
コンバージョンリフト調査には時間がかかり、短期間で広告運用におけるPDCAを回しにくいということが課題でした。
「Conversion Lift Based Optimization」は、Facebookが提供する「Lift API」を活用してコンバージョンリフト調査を半自動化させる運用手法です。
正確な広告運用の評価に基づいて広告内容のPDCAを素早く回すことができるため、より迅速な広告運用の最適化が可能になります。
「Conversion Lift Based Optimization」の活用を実施したU-NEXTのFacebook広告におけるキャンペーン事例では、クリックスルーコンバージョンをベースとした広告運用手法と比較し、2~4倍の広告効果の向上を確認したそうです。
「Conversion Lift Based Optimization」のように、他社のAPIを活用して新しいサービスを構築する考え方は、より重要になってくると思います。
特にFacebookなどプラットフォームを提供する企業のAPIを活用すれば、プラットフォーム上でより良いサービスの提供が可能になることが考えられます。
Google, Apple, Amazon, Facebookなどを利用してサービスを提供している場合は、それらの企業がどんなAPIを公開しているのか、APIを活用することでより良いサービスが提供できないかを考えてみるのも良いと思います。
Facebook広告のLift APIを活用した新しい広告運用手法、セプテーニが構築 – ITmedia