API開発・テストに必要なツールを提供しているPostmanは、正式なAPIツールの利用が世界中で約600万人の開発者と20万社以上の企業に及んだことを発表しました。
API利用の現状
2018年にPostmanは、API利用の現状についての調査資料であるState of the API Surveyを発表しています。
State of the API Surveyの回答者は、Postmanのユーザーであり、その大部分は開発者、エンジニア、技術系管理者です。
回答者のうち7割が、週にAPIを20時間以上使用しているといいます。
- APIの利用形態は?
- 使用されているAPIの形態として、52%が企業内部のPrivate API、26%がパートナー提携をしている企業のPrivate API、22%がPublic APIという結果でした。
- APIセキュリティーの信頼性は?
- APIセキュリティーの信頼性に関するスコアは、2017年の2.5ポイントから1.3ポイント上がり、2018年には3.8ポイントなりました。
- 関心のあるAPI関連の技術は?
- 回答者が関心のある技術は、Microservicesが49%、Containersが43.5%、Serverless
Architectureが39%、HTTP 2.0が36%となっています。 - APIについてどのように学習したのか?
- 職場で学習しているのが72%、APIドキュメンテーションを読んだのが61%、オンライン教材・オンライン授業を通じて学習しているのが58%でした。
Postmanの拡張された機能
2018年、PostmanはAPI開発の需要の増加に対応するため、幾つかの製品について機能を拡張しました。
機能が拡張された製品は、以下の3つです。
- Postman Workspaces
- 開発者同士の連携作業が、より簡単にできるようになりました。
法人顧客用のプライベートワークスペースが利用可能になり、セキュリティ・機密性も高まりました。
- Postman Enterprise
- 法人顧客のニーズに対応し、セキュリティ機能、サポート機能が追加されました。
- Postman 6.2
- 無料ユーザー向けのチーム開発プラン、効率的な情報共有プランなどが強化されました。
Postmanは、2018年に新しいテンプレート機能もリリースしました。
このテンプレートにより、API開発者は作成したコードを誰とでも共有することができます。
OpenAPI 3.0仕様のインポートに対するサポートも発表されました。
APIの利用・開発環境がさらに整備され、開発者がより効率的に良いサービスを構築できるようになることが期待されます。
Postman announces growing adoption for API Development tools – dayly host news