Rocroの開発者向けツール「Inspecode」「Docstand」正式提供開始 面倒なコードレビューやAPIドキュメント維持管理を自動化

2018年11月8日、開発者向けツールSaaSのRocroから「Inspecode」と「Docstand」が正式に提供開始されました。

ソニーネットワークコミュニケーションズ社の子会社であるRocro社は、ソフトウェア開発者向けサービス「Rocro」をパブリックベータ版として、自動コードレビュー&修正サービスの「Inspecode」、API ドキュメント生成&ホスティングサービスの「Docstand」、自動負荷試験サービス「Loadroid」の3つを2017年9月より提供開始していました。

「Inspecode」は、開発者がプルリクエストを作成すると、Checkstyle、golint、Pyflakesなど約70以上のツールを用いて自動でコードレビューを行ってくれます。その際、並行して複数ツールを実行できるしくみのため、解析が短時間で完了できるのも特徴のひとつです。

現在はGitHub、Bitbucketとの連携のみですが、ゆくゆくはAPI経由でのCIツールとの連携も進められるそうです。

実際に「Inspecode」のクローズドβ版を利用したユーザーは「かなり簡単にCI環境を導入できた印象だった」とのことでした。

「Docstand」は、レポジトリと連携してAPIドキュメントを自動生成し、ホスティングしてくれます。これにより、ドキュメントの維持管理などといった面倒な作業負荷を軽減できます。

自動負荷試験サービス「Loadroid」については、現在もクローズドβのままですが、「2018年度中に正式サービス開始したい」という意向から、こちらも近々正式提供されるのではないでしょうか。

本サービスは、β提供開始後の約1年で1700以上のアカウントを獲得しています。現在、その3分の2は国内のユーザーですが、オンラインマーケティングにより、米国・インドなどといった海外のユーザーも増えているそうです。

「Inspecode」および「Docstand」の料金体系は、利用人数は関係なく、1チームがサービス利用の際に同時に使用するCPUコア数に応じて課金されます。1コア当たりの利用料は月額50ドル。また1コアのみの契約であれば、「Freeプラン」として無償で利用することもできるそうです。

開発者向けツールSaaSのRocro、InspecodeとDocstandを正式提供開始:CPUコア従量課金の理由 – @IT