2018年7月2日(米国時間)、FacebookがAPIの利用制限を発表しました。
同社がAPIの変更を発表するのは、2018年にはいって2回目となります。前回の変更は4月に発表されており、詳しくは当サイトのFacebook社、個人情報不正利用の影響か?「Facebook Graph API」「Instagram API」を大幅変更でも触れています。
今回制限がかかるAPIの機能は、主に次の7点です。
- Graph API Explorerアプリ
- この機能は、2018年7月2日より廃止となりました。今後Graph APIクエリーをテストする際は、自分のアプリのアクセストークンが必要となるそうです。
- Media Solutions API集
- Trending APIとSignalツール、Trending Topicsプロダクト、そしてHashtag Votingは、現時点で廃止となっています。またTopic Search、Topic Insights、Topic FeedPublic Figure APIsも、利用者が少ないことから8月1日に廃止となりました。
- Pages API・Marketing API・Leads Ads Retrieval・Live Video APIs
- この4つの機能を使用するためには、今後、Page Public Content Accessの許可が必要になるそうです。
- Profile Expression Kit
- このAPIも、利用者が少ないため10月1日に廃止予定です。
Cambridge Analyticaによるデータ濫用不祥事が発生した後、Facebookは、データ漏洩を引き起こす可能性のあるアプリを発見するために、アプリのエコシステムを監査していたそうです。
またこれをふまえて、一連のAPIの変更を発表してきました。
今回の変更には、以前のような高度なAPIが含まれていませんでしたが、上記のようなFacebookの取り組みやFacebook Newsroomの内容を鑑みて、ZDNet JapanではFacebookの今後の動きを次のように予測しています。
今後もこのようなAPIの変更はまだまだでてくることが予測されます。
Facebookはアプリ審査プロセス内での基準の厳格化に加えて、一部のAPIで開発者に高度な許可を求め、ほかのAPIを完全に廃止していく予定である。