電子書籍配信事業を手がけるBookLiveと、機械学習・自然言語学習の開発を行う白ヤギコーポレーションが、レコメンドAPI「recopi」を共同開発しました。
BookLiveは国内印刷業界の2強の一角である凸版印刷のグループ企業であり、白ヤギコーポレーションはBookLiveの関連会社です。
11月6日、「recopi」のβ版提供を開始するとともにトライアル企業の募集も開始しました。
従来は、ECサイト向けには多数のレコメンドシステムが提供されていたものの、EC以外の分野では専用のシステム開発が必要となっていました。
「recopi」を使用することで、導入までに数ヶ月を要することが課題であったレコメンドが、即導入できるそうです。
「recopi」は『レコメンドを手軽に、何にでも、即導入』をコンセプトに開発された汎用的レコメンドAPIです。
ビジネスマッチング、テレビ番組表などにの用途にも対応でき、高精度なレコメンデーション機能も実現されています。
「recopi」はユーザーに対して商品を推薦する際に、ユーザーの場所、利用端末、時間などの情報を考慮して最適な推薦を行うことが可能です。
BookLiveが提供している電子書籍配信サービスで実証実験が行われたところ、「recopi」の利用によって30%程度クリック率が向上したようです。
開発者は「recopi」をうまく活用することで、レコメンドサービスの作成にかける時間と労力を節約し、よりユーザーが求めるサービスの開発に力を注ぐことが可能になります。
「recopi」の適用例として、各ユーザーの嗜好に合わせた記事を配信するニュースアプリ、似ているユーザー同士をマッチングするSNS、ユーザーに合わせたオススメレシピを提案する料理サイトなどがあります。
「recopi」の機能を活用していくことで、各ユーザーに合わせたサービスを開発しやすくなるかもしれません。
BookLiveと白ヤギコーポレーションがレコメンドAPI「recopi」を開発、β版の提供開始 - Web担当者Forum