フォーティセブン銀行、PSD2(改訂版EU決済サービス指令)に対応したAPIをリリース

イギリスのロンドンを拠点とするフォーティセブン銀行がAPIを公開しました。同行は、2018年3月にICOによる資金調達を実施したことでも話題になっています。

今回公開されたAPIを活用することによって、アプリやサービスの開発者は、同行のインフラストラクチャーを自社サービスに用いる事ができるようになります。

たとえば、同行が所有する既存のコンプライアンス、リスクマネジメントおよびカスタマーサービス等のインフラストラクチャーが利用可能です。

またこのAPIは、PSD2(改訂版EU決済サービス指令)にも対応していることが特徴的です。

PSD2とは、ユーザの意思に基づいて、ユーザーの口座情報を取得したり、決済・資金移動を可能にするための指令です。EU28カ国にノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを加えた「欧州経済領域(EEA)」を対象地域とし、2018年1月13日までに法制度化することを義務付けています。

アプリやサービスの開発者がEEA圏を対象としたサービスを提供している際、フォーティセブン銀行のAPIを活用することで、PSD2に対して即座に対応することができます。

今回バージョン1.0が公開されましたが、オープンバンクプロジェクトを基盤とし、今後もアップデート、幅広い互換性、長期間な安定性を確保していくとのこと。

専用のAPIキー等は、次のURLから取得することができます。

  • APIキー:https://api.fortyseven.io.
  • サブドメイン:https://developers.fortyseven.io
  • その他の必要情報:https://explorer.api.fortyseven.io

2018年3月時点で、24におよぶ新たなアプリが、フォーティセブン銀行のアプリストアでの公開に向けて準備を進めています。

フォーティセブン銀行CEOのアレクサンドルス・マリンスは、今回のAPIの公開について、次のように話しています。

「まさに我々にとっても、本プロジェクトを取り囲むコミュニティにとっても感慨深い瞬間。我々は世界中のあらゆるフィンテック系デベロッパーに、大型資金が無くても業界を揺るがす新商品を開発するための機会を与えることを前提に一から取り組んできた。この夢が実際に形となったこと、そしてフォーティセブン銀行の基盤がリアルタイムに組み立てられていく過程を目撃でき、非常に満足している。」

【フォーティセブン銀行】世界中のアプリデベロッパーを支援するAPIをついにリリース、専用アプリストアへのアプリ提出が可能に|FortySeven OÜのプレスリリース