ファウンダー2人と社員1人のAPI関連スタートアップ、Moesifがシードラウンドで350万ドルを調達

米国時間1月4日、サンフランシスコのITスタートアップであるMoesifは350万ドルの資金調達を行いました。

MoesifはAPIの提供企業がAPIの使われ方を知るためのサービスを提供しています。

Moesifとは

Moesifは2016年に創業されたスタートアップであり、働いているのは2人のファウンダーと1人の社員のみです。

Moesifのツールがリリースされたのは昨年であるにも関わらず、すでに2,000社/名のユーザーを抱え、その中にはPowerSchoolやSchwab、DHLなどの企業もあるといいます。

Moesif

Moesifのツールを使用すると、APIを提供する企業は自社のAPIがどのような使われ方をしているのかを調べることができます。

MoesifのCEOであるDerric Gilling氏によると、MoseifのツールはMixpanelやGoogle Analyticsに似ているといいます。

Webやモバイルではなく、API版のアナリティクスになります。

Moesifのツールの必要性について、Gilling氏は以下のように語ります。

APIを作って外部に提供する企業や、外部のAPIを利用する企業はますます増えています。

APIの利用顧客であるデベロッパーがどんな使い方をしているのか、彼らはAPIを使用する際に何かの問題を抱えていないか、

彼らが他のAPIサービスへ乗り換えるのをどうやって減らせばよいか、などを知る必要性が生じています。

投資した企業・投資家

今回、Moesifに投資を行ったのは以下の企業・投資家です。

  • Merus Capital
  • Heavybit
  • Fresco Capital
  • Zach Coelius

Moesifへの投資ををリードしたベンチャーキャピタルは、Merus Capitalです。

Merus Capital

Zach Coelius氏は、2016年にGMが10億ドルで買収したCruise Automationにも投資していたことでも有名です。


Zach Coelius – AngelList

Moesifの想定ユーザー

Moesifは自社ツールのユーザーとして、主に2つのタイプのユーザーを想定しています。

    • </ul class=”basic_list”>

 

  • 外部APIを活用して開発を行うデベロッパー
  • 自社のAPIサービスを外部に公開している企業

外部APIを活用して開発を行うデベロッパーは、Moesifの無料ティアにアクセスし、APIに問題があったらAPIのモニタリング機能を利用します。

APIサービスを外部に公開している企業は、企業のプロダクト管理や営業、マーケティングの担当者などが、Moesifのツールを使ってAPIの利用者や利用頻度などを知ることができます。

APIの利用者や利用頻度などの情報から、APIサービスの使用を停止しそうな利用者を推測することも可能であるようです。

調達した資金の用途

Moesifはエンジニア、デベロッパー、営業、マーケティングなどの人員を増員する必要があり、調達した資金を使用して、半年以内に約10名を雇用する予定だといいます。

外部APIを活用する企業が増加し、それにともない外部APIの活用を支援するサービスも増えてきました。

今後この流れは加速することが期待されており、社員1名のみの企業が350万ドルもの資金を調達したことからもその期待の大きさが分かるのではないでしょうか。


APIの提供企業がAPIの使われ方を知るツールMoesifがシードで$3.5Mを調達 – TechCrunch