Bizコンパスさんで連載記事「世界を動かす「APIエコノミー」とは何か」が始まりました。APIbank APIエディターである丸山さんが執筆しています。
連載第1回目のテーマは、「「API」を活用できない企業は、時代に取り残される」。
業種の枠を超えるAPIエコノミーの成功事例の共通点とは?
APIエコノミーは直訳すると「APIに関わる経済圏」です。2015年のIBMの試算では、APIエコノミーの市場規模は250兆円とも言われています。
その理由とAPIエコノミーに参入するためにどうすればいいのか、広がりつつある「APIエコノミー」の世界について3回に渡って連載します。
API時代の成功事例に共通しているのは「脱・自前主義」です。
これからの時代は、APIを通じて、業種の枠を超えて各企業や団体がいち早く協力体制を築き、効率的かつ優れたサービスを生み出す姿勢が求められています。
たとえば、成長著しい配車サービス・ウーバーでは、Twillo社が提供している電話APIを利用料を支払って活用しています。またウーバーは自社APIを公開しており、他の業種がそのAPIを活用してアプリケーションを作り込むことが可能となっています。
このようにAPIは表立っては見えてきませんが、APIを活用して業種の枠を超え各企業や個人までもが協力をしあい、また圧倒的な開発効率の良さもあり、これまでレガシーなプレイヤーが牛耳っていた市場を新しいサービスや新しい形態が席巻しています。
これから訪れる社会は、情報格差を利用した囲い込みの世界ではない。人も企業も、全体最適の中で自分の強みをいかし、役割を全うできるかどうかが問われるようになってきている。
これは日本のビジネス文化に根付いている、近江商人から生まれた”売り手よし、買い手よし、世間よし”の「三方よし」の精神に通じるものがあります。
今後、APIを活用できない企業は取り残されていくかもしれません。
第1回記事ではその理由を、次回は日本企業でいち早くAPIを活用した事例と成功の秘訣を具体的に取り上げる予定です。